マレーシアで、とても胸が痛くなる事故のニュースがありました。原文記事はこちら
事故に遭ったのは、家族7人が乗った一台の車。
実はその車、なんとその日の朝に納車されたばかりの新車だったそうです。
家族は亡くなった親族のお墓参りに向かう途中でした。しかし道中で大型トラックと衝突し、乗っていた家族のうち6人が亡くなりました。
29歳の父親、29歳の母親、55歳の祖母、21歳の叔父、7歳の男の子、そしてまだ生後間もない赤ちゃん。
生き残ったのは3歳の女の子ただ一人でした。
ニュースを見ていて特に心に残ったのは、事故の前に撮られた家族写真です。
新車の前で笑顔を見せる家族。
まさかその数時間後に、このような悲劇が起きるとは誰も想像していなかったでしょう。
マレーシアでは交通事故のニュースを目にすることが少なくありませんが、この事故は現地でも大きな衝撃を与えました。
新しい車を受け取り、家族みんなで出かける。
本来なら楽しい一日になるはずだったのに、一瞬で人生が変わってしまいました。
人口10万人あたりの交通事故死亡者数
- 日本:約3.6人(2019年WHOデータ)
- マレーシア:約13.9人(2021年WHO推計)
マレーシアは日本の約4倍程度の死亡率になります。
なぜこんなに差があるの?
マレーシアの特徴として、
🏍️ バイクが非常に多い
というのがあります。
WHOや現地報道では、マレーシアの交通死亡事故のかなりの割合をバイク利用者が占めているとされています。
しかしながらあマレーシアも昔よりは改善しています。
2010年頃は人口10万人当たり約24.7人だったものが、2021年には13.9人まで下がっています。
つまり、
「危険な国」になったのではなく、以前より安全になっているが、それでも日本よりかなり高い水
私がマレーシアで驚いたこと
日本との違いを一番感じたのは交通事情でした。
日本に帰国して改めて驚いたのは、横断歩道で車が止まってくれることです。
もちろん日本でも止まらない車はありますが、最近は以前よりかなり改善されていて、歩行者が渡ろうとしていると止まってくれる場面をよく見かけます。
一方、マレーシアでは、基本的に「車優先」の感覚でした。
信号のない横断歩道で待っていても、車は次々と通り過ぎていきます。
最初の頃は「そのうち止まってくれるだろう」と思って待っていましたが、なかなか止まらないので驚きました。
結局、自分でタイミングを見計らって渡るしかありません。
特に交通量の多い道路では、車の流れが途切れる瞬間を狙って一気に渡ることもありました。
また、ペナンではバイクの数が非常に多く、車だけ見て道路を渡ろうとすると危険です。
車が来ていなくても、後ろからバイクがすり抜けてくることもあります。
運転していても、日本とはかなり感覚が違いました。
高速道路では日本よりスピードを出す車が多く、車間距離も近めです。
ウインカーを出さずに車線変更する車や、かなり強引に割り込んでくる車も珍しくありません。
慣れてしまえば運転できますが、日本のような「譲り合い」を期待すると少し怖い思いをすることがあります。
もちろんマレーシアのすべてのドライバーが危険なわけではありませんし、私自身も何年も大きな事故なく過ごすことができました。
それでも、日常的に道路を歩いたり運転したりしている中で感じていた緊張感は、日本とは明らかに違っていました。
だからこそ、日本に帰国して運転した時は本当に楽に感じました。
横断歩道で歩行者を待つ車、きちんと車間距離を取る車、歩行者が安心して道路を渡れる環境。
住んでいる時は当たり前だと思っていましたが、日本の交通マナーの高さは世界的に見ても貴重なものなのだと実感しています。
