息子の小学3年生首振りチック症について~INマレーシア 漢方薬を試す

息子のチック症について~漢方薬

日に日に悪化していく息子のチック症状を前に、私は母としてどうすればよいのか分からず、胸が締めつけられるような思いで日々を過ごしていました。なんとかしてこの症状を和らげてあげたいその一心で、わらにもすがる思いで毎晩インターネットで検索した。

検索履歴は

「チック 治す方法」「子ども 首振り 止まらない」「チック 原因」など、同じような言葉で何度も検索し続ける日々だった。

そんなある日、ある保護者の体験談に辿り着きました。そこには、「鍼治療」と「漢方薬」で子どものチックが改善したという希望に満ちた内容が書かれていたのです。私の心に、ほんの小さな光が差し込んだ瞬間でした。

そこからは、今度は漢方についてさらに深く、徹底的に調べ始めました。「抑肝散」という名前を初めて知り、その効能や配合されている生薬ひとつひとつの作用、チックに効くとされる理由まで、片っ端から読み漁りました。専門的な内容も多く、難しい部分もありましたが、少しでも息子の苦しみを和らげられる可能性があるのなら、私にできることは何でもしたいという強い気持ちが背中を押してくれました。

私はマレーシアに住んでいたため、日本で処方される「抑肝散(よくかんさん)小建中湯(しょうけんちゅうとう」を現地で手に入れることができませんでした。そのため、現地の中国系の漢方薬局を訪れ、直接ご相談させていただくことにしました。

お店では、子どもの年齢や体重、症状の具体的な様子(例えば、どのようなタイミングでチックの症状が出るか、頻度、精神的な緊張の強さなど)を詳しくお伝えし、あらかじめ日本で調べて持参していた「抑肝散」に含まれる生薬の一覧を見せました。

その表には、柴胡(さいこ)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、茯苓(ぶくりょう)、白朮(びゃくじゅつ)、甘草(かんぞう)という7種の生薬が記載されており、どのような効能を持つかも簡単に説明を添えておきました。

漢方薬局の先生はとても親切で、こちらの説明にしっかり耳を傾けてくださり、現地で入手可能な中薬(中国漢方)で、同じような内容となるような処方を組んでくださいました。そして体格や体質を考慮しながら、抑肝散に含まれる生薬の量をベースに、調合してくださいました。

漢方薬は煎じ薬として1週間分ずつ処方されました。

このようにして、現地でも子どもの状態に合った自然な方法があるのだなあと感じました。もしマレーシアや他の海外にお住まいで同様のお悩みをお持ちの方がいらっしゃれば、こうした方法もひとつの選択肢として参考になるかもしれません。

↓私が処方して頂いた漢方薬を載せておきます

抑肝散(よくかんさん)

■効能(主な効果)

  • 神経の興奮を抑え、イライラ・怒り・不安感などを緩和する

  • 筋肉の緊張やこわばり、けいれんを抑える

  • 睡眠障害、夜泣き、癇癪(かんしゃく)などにも使用

■なぜチックに効くのか?

チック症は、精神的な緊張や不安が原因となることが多く、抑肝散は過敏に反応しやすい神経を穏やかにする働きがあります。とくに子どもに見られる、怒りっぽさ・癇癪・興奮しやすさを和らげ、無意識に出てしまうチック症状の頻度を減らす効果が期待されます。

■構成生薬(7種類)

生薬 主な働き
柴胡(さいこ) 気の流れを整え、情緒を安定させる
釣藤鈎(ちょうとうこう) けいれんを抑える、精神の興奮を和らげる
当帰(とうき) 血流を改善し、神経の働きを整える
川芎(せんきゅう) 血行促進、鎮痛作用
茯苓(ぶくりょう) 利水作用、不安や不眠をやわらげる
甘草(かんぞう) 薬の調和、筋肉の緊張をやわらげる
白朮(びゃくじゅつ) 胃腸の働きを助け、疲労感を緩和

この「抑肝散」に含まれる生薬の一覧表を、現地の中国系漢方薬局に持参し、店内のドクターに直接お見せして処方していただきました。

表にはすべての生薬が漢字で記載されていたため、中国語を母語とする現地のドクターにも比較的スムーズに内容が伝わりました。たとえば「釣藤鈎(ちょうとうこう)」や「柴胡(さいこ)」といった日本ではあまり聞きなれない生薬も、中国では日常的に使われているものであるため、指さしながら「これと同じような処方がほしい」と伝えると、すぐに理解してくださり、対応も非常にスピーディーでした。

結果について

処方していただいた漢方薬は、お湯で煎じて飲ませるという方法でしたが、最初にお湯が沸騰すると、その独特な香りが部屋に広がり、非常に苦そうな匂いが立ち込めました。正直なところ、その香りだけで少し気が滅入りそうでした。思わず鼻をつまんで飲ませるしかないほどの強烈な味と匂いでしたが、最低でも1週間は続けるべきだと思い、1週間分処方していただいた量を頑張って飲ませてみました。

ただ、予想通り、あまりにも苦すぎて、飲むのが辛く、少しは改善を感じたものの劇的な効果もすぐには感じられなかったため、続けるのが次第に難しくなってしまいました。

長期的には継続することができませんでした。

 次に続く→ 食事にてドーパミンを抑える食事について

私は医師ではありませんので、専門的な知識に基づいた正確な診断や治療法についてはわかりません。しかし、息子のチック症状を改善したい一心で、様々な方法を試した経験をもとに、今回の体験談を記載させていただいております。私自身も、息子の症状が日々悪化していく中で不安や焦りを感じ、できる限りの方法を模索しました。その過程で実際に行った治療法や取り組みについてお伝えしていますが、あくまで私個人の体験に過ぎません。

ですので、治療を選択する際は、必ず専門の医師に相談し、十分なアドバイスを受けてから判断されることを強くお勧めします。どんな方法にも個人差がありますし、すべての治療法がすべての方に効果的であるとは限りません。最終的な判断はご自身で行っていただき、ご家族に合った最適な治療法を見つけていただければと思います。

こちらは過去を振り返って書いております。

結果3年も続いたチック症でしたが今息子は2024年8月に劇的に改善されました。

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